生きて行く上で必要な金品「資産」

私たちの誰もが100歳まで長生きするかもしれない社会は目前に迫っています。定年退職後は「第二の人生」とも呼ばれますが、100歳まで長く生きると、65歳で定年退職した方は35年、60歳で定年退職した方は40年、現役時代に相当するほど長い期間の第二の人生が待っています。多くの方は現役時代以上の「自由な時間」を手に入れることができるでしょう。

 第二の人生は、1日のうち仕事に追われていた時間が自由な時間に変化します。新たな学習やボランティアなどやりたいことにも挑戦できますし、趣味に没頭するのも有意義でしょう。そして、「お金」と「健康」も大切です。

 

お金の寿命である「資産寿命」も長ければ長いほど良いですし、自立した生活を送れる「健康寿命」もできるだけ長くありたいものです。日々の生活に彩りを添えられるよう、現役時代から将来必要となるさまざまな資産を作っていきたいものです。

 

【資産】

 

資産を大まかに分類すると、「有形資産」と「無形資産」に分けられます。

 

《有形資産》

 

有形資産とは、お金などの金融資産や不動産などの実物資産といった「目に見える資産」。資産形成を始める時期が早ければ早いほど、時間を味方にできるという特徴があります。第二の人生を見越した資産形成の重要性については、多くの方がご存知のことでしょう。

 

《無形資産》

 

無形資産とは、今は「目に見えない資産」であっても、いずれ有形資産に変わりお金を生み出すことができる資産です。例えば、これまで築き上げてきたスキルや人脈・人的ネットワークなどが、挙げられます。他にも、経験、技術、ノウハウ、資格、知識、友人、家族、ブランド、信頼、口コミ、心身の健康など、あらゆるものが無形資産に該当します。現在のデジタル可視化社会では、SNSなどのフォロワー数も無形資産のひとつです。いわゆるインフルエンサー達の活動を見ていると、無形資産の考え方も少しずつ変化していると感じさせられます。

みなさんもこれまでの人生におけるさまざまキャリアを「棚卸し」し、「見える化」してみてはいかがでしょうか。そうすることにより、与えることでお金に換算できる無形資産の多さに気づくことでしょう。

 

無形資産は、それ自体にとても価値があります。そして、大きな有形資産をもたらしてくれるかもしれません。有形資産のみならず、無形資産を有効活用することで、心からの幸せを感じながら豊かな人生を歩み続けられることでしょう。